人生で一番大きな買い物、とも言われるマイホーム。金額も、生活への影響もかなり大く、いざ買う立場になるとわからないことがたくさん出てきます。憧れの新生活の第一歩、自分で納得できる選択をしたいですよね。
そこで今回は、マイホーム購入の基本シリーズ第一回として、住宅購入の前に知っておきたい準備のお話をしていきます。この記事を最後まで読むと、「安心してマイホーム購入に動き出せる」ようになります。それでは始めていきましょう。
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何ヶ月前から?住宅購入へ動くタイミング
「家を買う」となると、まず知っておきたいのは「いつから動けばいいのか」です。調べても情報が多すぎてよくわからない!となってしまいますよね。ではまず、タイプ別にざっくりした期間の目安を確認していきましょう。
【住宅購入にかかる期間の目安】
マンション・建売住宅の場合:4~6ヶ月程度
注文住宅の場合:1年3ヶ月程度(内容により変動あり)
マンション・建売の場合は、既にある物件の中から選ぶことになるので、およそ半年あれば十分な場合が多いです。対して、注文住宅というのはいわゆるオーダーメイドなので、こだわりの内容によっては1年半以上かかることも考えられます。
前者の場合であれば、賃貸の物件を探す過程と大まかな流れが近いのでイメージしやすいかもしれません。
【住宅購入の流れ】
不動産会社に相談
物件探し
内見
住宅ローン事前審査
申し込み
住宅ローン本審査
契約
賃貸と購入で最大の違いがローンの有無です。現金一括購入!ができれば必要ありませんが、そうでない場合はローンを組むために事前審査と本審査、2回の審査が必要になります。この審査の過程が加わるため、賃貸の契約の流れに1ヶ月程度をプラスして考えると良いでしょう。
実際にかかる期間は購入の時期や市場の状況によっても変わってきます。数ヶ月程度の余裕を持ってまずは不動産会社に相談、条件や希望を伝え、具体的に準備に動くタイミングも一緒に考えていきましょう。
何から始める?不動産屋に行く前の準備
さて、動き出しのタイミングが大体分かったら、次に知りたいのは不動産会社に行く際に「どんな準備が必要か」ではないでしょうか。初めてのマイホーム購入、相談に行く前の「不安」もしっかり解消していきましょう。
【不動産会社に行く前準備】
結論から言うと、マイホーム購入の相談に「事前準備」は必要ありません。なぜなら、どれだけしっかり条件を決めていても、途中で希望が変わる、希望通りの物件が見つからないなど、あまり意味をなさないことも多いからです。シミュレーションした金利や理想の条件など、ガチガチに決めて頑なになると、物件が見つからないことも。
そもそも、初めてのマイホーム購入で、最初から「実現可能で理想的な物件」の条件を知っている人などいるはずがありません。最初の相談では、エリアや実現したいイメージを伝え、そこから業者と一緒にイメージを具体的にしていく、と考えておくとスムーズです。不動産業者から見て多くのお客様は「初めての購入」であるため、あなたに合ったプランを一緒に考えてくれます。
購入をスムーズに進めるために!
相談前・最中にできること
前項で話した通り、住宅購入が大きな買い物だからといって、ガチガチに準備をしていく必要はありません。むしろ、素直にプロを頼って、理想の暮らしと実際に可能な条件のすり合わせをしていくことが重要です。とはいえ、全く何も分からないままいくのも不安。ということで、家の購入をスムーズに進めるためにしておくと良いことをお伝えします。
【購入をスムーズに進める準備】
①まずは一緒に住む人とのコミュニケーション
当然と思われるかもしれませんが、ご夫婦や一緒に住むご家族とのすり合わせは最重要です。最初の相談にいく前ももちろんですが、話が進むたびに状況や条件をよく話しておきましょう。
②親など関係の近い親族に伝えておくこと。
①にも近い内容ですが、同居のご家族だけでなく、親御さんなど関係の近い方には家を建てると考えた時点でお話をしておくと良いでしょう。親御さん側で、住宅資金の援助や新生活のサポート等を考えていらっしゃる場合もあるため、お互いの希望や認識を確認しておく良い機会になります。
③不動産業者とのコミュニケーション
家の購入は長期間にわたるやりとりになり、その中で状況・条件が変わることもよくあります。最初に伝えるイメージだけでなく、状況の変化や、内見での印象など、感じたことはどんどん伝え、希望に近い物件が探しやすいように努めていきましょう。
まとめ
初めてのマイホーム購入には、わからないことや不安はつきものです。ですが、購入までの流れを簡単にでも知って、プロである不動産会社にしっかり頼ることができれば、素敵なマイホーム生活の実現も夢ではありません。
まずはマイホームへの考えを伝え、わからないことを聞いてみる、という一歩から。プロとの相談の場をうまく活用して、安心して新生活へ向かっていけるよう進めていきましょう。